完成見学会のメリットとは?モデルハウスとの違いやチェックポイントも紹介2025.06.16#コラム

完成見学会は住宅展示場のモデルハウス見学とは違い、マイホーム建築を考えている人にとって大きなメリットがあります。実際に生活するための家が公開されるため、イメージのしやすさは大きなメリットの一つです。
その他には内装や水回りのチェックなど、実際に家を建てる際の参考としても大いに役立ちます。
完成見学会は、マイホームの夢を形にする第一歩と言っても差し支えありません。
この記事では完成見学会で得られるメリットを中心に、チェックポイントなどをまとめています。
これからマイホームの建築を計画している方は、ぜひ記事内容をご確認ください。
Contents
完成見学会とは?
住宅の完成見学会とは、ハウスメーカーや工務店が手がけた新築の家が完成した後に、施工主へ引き渡す前に一般公開するイベントです。
実際に住む住居として建築された家を訪問し、間取りやデザイン、広さなどを自分の目で確認できます。
写真や図面だけでは把握できない素材感や住み心地、日当たりを確認できるため、マイホームの建築を検討している人にとっては、またとない情報収集の場となります。
モデルハウスとの違い
モデルハウスと完成見学会の住宅は、外観上ではほとんど同じ住宅に見えますが、内容は別物です。
モデルハウスと完成見学会で公開される住宅の違いについて、詳しく説明します。
モデルハウス
モデルハウスは、ハウスメーカーや工務店が自社の技術やデザインを惜しげもなく投入した見本として建てられています。最新の設備やオプションが多く取り入れられており、実際の住宅よりも豪華な造りになっています。
住宅メーカーの強みや特徴を把握したいのなら、モデルハウスを見学すると良いでしょう。
完成見学会で公開される住宅
前述のとおり、完成見学会は実際に施主の新築住宅を、引き渡しの前に期間限定で公開するものです。
施主の家族構成やライフスタイルに合わせた、現実的な間取りや広さ、素材を確認できるため、これから家を建てたいと考えている人にとって大いに参考になります。
完成見学会に参加するメリット
完成見学会で住居として建てられた家を体感できるのは、またとないチャンスであり、これから家を建てようと考えている人にとっては大きなメリットを得られます。
具体的なメリットを6つピックアップしました。それぞれの詳細を説明します。
- 現実味のある暮らしをイメージできる
- リアルなサイズ感を実感できる
- 間取りや動線の参考になる
- 住宅メーカーの品質やデザイン力を確認できる
- 疑問点を直接質問できる
- 具体的な予算のイメージができる
現実味のある暮らしをイメージできる
完成見学会の住宅は、実際に施主が生活することを前提に建築されているため、間取りや広さ、収納の配置などが現実的です。自分たちの家族構成やライフスタイルと重ね合わせつつ、実際に住むイメージを大きく膨らませることができます。
リアルな生活をイメージしやすい点は、大きなメリットの一つです。
リアルなサイズ感を実感できる
モデルハウスは豪華絢爛で広めに作られていることが多いですが、完成見学会で公開される住宅は、施主の予算や敷地に合わせて建てられているため、等身大の広さを体感できます。
建坪30坪や40坪の家の広さを身をもって体感することができるため、自分の家を建てる時の希望サイズを具体的に思い描くことができます。
間取りや動線の参考になる
施主が検討に検討を重ねて作られた生活動線や家事動線、収納の工夫などを実際に目で見て確認できます。今までの経験や理想が動線や間取りに散りばめられているため、住宅情報サイトやカタログからは到底得られない、生きたアイデアやヒントを数多く吸収することができます。
住宅メーカーの品質やデザイン力を確認できる
実際に建てられた家を確認することで、ハウスメーカーや工務店の施工の丁寧さやデザインのセンス、標準仕様のレベルなど色々なレベルを目で見て確認できます。
建材の質感や色の組み合わせ、細部の収まり具合など、画像では確認できないポイントまでしっかり見ることができます。
疑問点を直接質問できる
住宅の断熱性や機密性、採光や通風などを確認した後に、疑問に感じた点をすぐに質問することができます。耐震等級など、実際にすむに当たって気になる点を質問し、その場で説明してもらえるため、より理解が深まります。
具体的な予算のイメージができる
広さや仕様と建築費用を重ね合わせることで、具体的な予算感が身につきます。家を建てる経験は早々あることではないため、多くの人は実際に出来上がる家の予算感を具体的にイメージする機会がありません。
モデルハウスでは予算感を掴むのは難しいです。
完成見学会で公開される新築住宅は、実際に済む人が予算を組んで建てた家なので、参考にしやすいメリットがあります。
完成見学会でチェックすべきポイント

完成見学会は、開催している工務店やハウスメーカーへの依頼を検討する場でもあります。大事なチェックポイントを精査することで、依頼に値する建築業者なのか見定めることも可能です。
チェックするのは自分の家ではありませんが、将来のマイホーム建築において、大いに参考になるでしょう。
完成見学会でチェックすべきポイントを大きく分けると玄関・外回りと室内全体です。それぞれの詳細について説明します。
玄関・外回り
玄関と外回りは家の第一印象と機能性に関わる、とても大切なポイントです。完成見学会では、できる限り細かくチェックしておきたいところです。
想定されるチェックポイントを一覧表にまとめてみました。
チェックポイント | 詳細 |
アプローチと駐車場 | 駐車しやすく、雨に濡れることなく玄関へ行けるか |
外観と外構 | 外壁の色の好みや周囲との調和。庭ありの場合、手入れのしやすさも確認 |
玄関ドア | 開閉のスムーズさや鍵の使いやすさ、デザインなど |
ポストやインターフォン | 位置や使いやすさのチェック |
基礎 | ひび割れや汚れがないか、細部まで丁寧に仕上げられているかを確認 |
室内全体
室内の細部に至るチェックは、完成見学会のハイライトと言っても過言ではありません。チェックすべきポイントは多いですが、できる限り納得のいくまで確認しましょう。
チェックしておきたいポイントをカテゴリ別に分けて、詳細を説明します。
間取りや広さと生活動線
間取りや広さに関するチェックポイントを一覧表にまとめました。いずれも生活に直結するような大事なポイントばかりです。
チェックポイント | 詳細 |
生活動線 | 玄関からリビング、キッチン、水回りなど、生活上の動線がスムーズさを確認 |
家事動線 | キッチンから洗濯、物干しなど家事の動線のスムーズさを確認 |
来客動線 | 来客がある場合の、リビングやトイレへのアクセス。家族のプライバシーの確保など |
収納スペース | 部屋ごとの適切な数の収納が用意されているか。収納の奥行きと高さのチェック。 |
部屋の広さ | 実際に家具をおいた時の広さをイメージしてチェックする。 |
採光や通風と日当たり
日当たりや採光を確認するときは、時間帯による日の入り方の変化と明るさの確認が大切です。特に吹き抜け窓の場合は、採光の量や日差しによる眩しさも大切なチェックポイントです。
また、窓の配置によって風の通り道が確保されているか、実際に窓を開けて風の流れを確認してみましょう。
断熱と気密性を体感温度で確認
窓際や壁際に立ってみて熱や冷気を体感してみます。エアコンが稼働している場合は、室温が一定に保たれているかも良いチェックポイントになります。
耐熱性や気密性についてどのような対策をとっているのか、担当者へ質問するのも良い方法の一つです。
内装や建具、音の響き、コンセントやスイッチの場所
内装や建具は、壁紙や床材の色、質感、手触りをチェックします。キズや汚れ、隙間がないか仕上げの丁寧さも入念に確認しましょう。ドアや引き戸の開閉のスムーズさも大切です。
コンセントやスイッチは、家具の配置を想定して、数が十分に満たされているか、使いやすい高さに設置されているか、生活動線を考慮しつつ確認します。
音の響きも確認しておきたいポイントです。家族の声や生活音がどのように響くか、静かさを保てるかなどを確認しつつ、必要に応じて防音対策をイメージします。
キッチン
日々の炊事において、キッチンの果たす役割はとても重要です。キッチンを確認するときに外せないチェックポイントを一覧表にまとめてみました。
チェックポイント | 詳細 |
レイアウトと動線 | I型、L型、対面式など、どのレイアウトが採用されているか。調理、洗い物、配膳、ゴミ捨てなどの動線もチェック。 |
収納 | 食器棚やパントリー、引き出しなどの収納量や使い勝手の良さを確認 |
設備 | コンロ、食洗機、換気扇などの種類と機能をチェック。実際に触れてみて操作感を確認するのも良い |
作業スペース | 調理台の広さは十分に確保されているか |
バスルームやトイレなど
キッチンに続いて、バスルームやトイレなどの水回りも日々の快適な生活に欠かせないエリアです。設備や広さ、収納など、チェックポイントは数多くあります。
見逃せないチェックポイントを一覧表にしました。
チェックポイント | 詳細 |
広さと動線 | 洗濯機置き場や洗面台、浴室、トイレの広さや配置。家事動線との繋がりをチェック |
収納 | タオルや洗剤などのストックを収納できる場所の確認 |
換気 | 浴室の換気扇や窓の位置、乾燥機能の有無 |
メンテナンス性 | カビや水あか対策ができる素材のチェック |
照明と鏡 | 明るさや鏡の大きさ、位置を確認 |
まとめ
完成見学会で公開される家は、モデルハウスの家と違い、実際に生活することを前提として建てられています。現実離れした設備や間取りではないため、これからマイホームの建築を考えている人にとって、具体的なイメージができる絶好のチャンスです。
チェックしたいポイントは数多くありますが、まずは妥協したくないポイントを優先してチェックしつつ、マイホームへのイメージを膨らませてみてはいかがでしょうか。
疑問点などあれば、担当者へすぐに質問できるのも完成見学会の良いところです。
カワイハウスでは、定期的に完成見学会を開催しています。無垢の家を建てたいと考えている方は、地元の木である「美作桧」を体感してみてください。その他、マイホームの夢を実現するこだわりの内装など、見るべきポイントは盛りだくさんです。
マイホーム建築でお悩みごとがあれば、お気軽にお問い合わせください。