スッキリとした住まいに住みたい! 2024.10.23#コラム
収納の基本とは、使いたいときに取り出しやすく、使い終えたらしまいやすいに限ります。
そのためにも、収納場所と使う場所が合っていないとこの基本通りにはならず、
出しっぱなしになりやすかったり、不適当な場所に片づけてしまい、使わなくなったりしてしまいます。
キッチンやトイレなどといった使用目的が明確である場合は、置くものや使い方も想定しやすいですが、
リビングなど着替えや、子どもの勉強や遊び、趣味に使うものなど、雑多なものが多く、それを収納する場所が必要になってきます。
また、収納を作る際に奥行きを深くつくりすぎてしまうと、
物を前後に並べてしまい、奥の物を取り出しにくく見えにくいなどスペースの無駄になってしまいます。
ですので、片付けるものを想定し、適切な奥行の収納を作らなければなりません。
さらに、家族が増えたり、長く住んでいたりすると
服やモノも増えていき、あまり使わないんだけど捨てるのはもったいないな…ということが多くなりますよね。
どの家庭にも、シーズンでしか使わない冷暖房器具や家具、レジャー用品など、たまにしか使わないものがたくさんあると思います。
そういったものを納戸にしまうことができれば、頻繁に使う収納スペースを邪魔することなく保管できるなど工夫ができます。
住まいの中に、うまく収納を組み込みたい場合には、家の間取りを活かした収納スペースを作ることも大切になるので、少し紹介します。
・階段下のスペースを活用する。
階段下に生まれるデッドスペースも貴重な収納場所になります。
十分な高さのあるスペースには、ステップインの小部屋型収納空間にできますし、
高さがないスペースでも階段の傾斜に合わせた斜めの扉を用いてスッキリとした収納スペースが作れます。
・出窓の凸部分を活用する。
リビングなどに出窓を作ると、出窓の下がデッドスペースになります。
そういった場合には、収納はもちろんデスクコーナーなどが作れるので、うまく活かせると十分な空間が生まれます。
・玄関の下部分やベンチを活用する。
玄関には、外で使う遊び道具や傘など靴以外にも多くのモノをしまいたいものです。
そういったときに、玄関の床と土間の間にできた空間を引き出し収納にすることで、
必要な時だけ取り出せ、使わないときは見えないように収納でき、スッキリとした玄関を保つことができます。
また、ベンチ型の収納を設置することで、収納だけでなく靴の脱ぎ履きにも使えて、一石二鳥です。
シーズンでしか使わない冷暖房器具や家具、レジャー用品などは、納戸に収納するのがオススメです。
たまにしか使わないものを収納するので、特に使い勝手のいい便利な位置にある必要がありませんが
家族全員が使うことを考えると、廊下などの共有スペースから出入りできるようにしたいです。
平屋でない場合、納戸を各階に設けることで、
シーズンで使うものや、レジャー用品、ひな人形などの行事用のモノなど年に数回は必ず使うモノを一階の納戸
アルバムやランドセルなどの記念品、本や着なくなった服などの使わないけど捨てられないモノを2階の納戸
という風に利用頻度や用途に応じて収納を分けることができます。
また、家族が増えると服も多くなり、収納スペースに入りきらなかったり、かさばって困ったりすることも少なくないと思います。
そういった場合のために、一か所にまとめて収納できる大きなクロゼットを設けたり
玄関近くにクロゼットを設け、コートや通勤・通学着などをそこに収納することで
着替えもスムーズに行え、普段着の収納スペースも邪魔することが無くなります。
ウォークインクロゼットを設ける家庭も増えてきましたが、その際には引き出しや収納棚など細かい収納をつくりすぎず、
ハンガーパイプと棚1つなど簡単な収納のみにすることで、融通の利きやすいつくりになり、使い勝手の良い収納スペースとなります。
これらのように、使いたいときに取り出しやすく、使い終えたらしまいやすいという
収納の基本を大切にすることはもちろん、納戸など間取りを活かした収納などを多く取り入れ
うまく活用することでライフスタイルに合った収納をすることができ、より住み心地の良い住まいにすることができると思います。
ぜひ、新し住まいを考える際は、デッドスペースや間取りを活かした収納を取り入れることをオススメします。
長く住み、家族も増えていくと必ずモノは増えていき、収納に困るときが来るはずなので
そのためにも新しい住まいづくりの際には
納戸や工夫したクロゼットといった収納スペースをしっかりと設けて、いつまでもスッキリとした住まいを実現しましょう。