意外に多い諸費用2024.08.19#コラム
本体工事費、別途工事費の他にかかる費用として「諸費用」があります。
この中には印紙税、登録免許税、不動産取得税などの税金 登記費用住宅ローンの手続き費用、引っ越し資金、建て替えに関しては仮住まい費用などがあります。 これらのほとんどは現金で支払う必要があるものです。 民間の金融機関からはこれらの諸費用を賄うためのローン商品も出ていますが、一般の住宅ローンよりも金利が高く設定されていることが多く、住宅ローンの返済と重なるとかなり家計を圧迫することになります。 安心できる家づくりのためには建築工事費以外のこうした費用までを見込んで資金計画を考える必要があります。 家づくりをスタートさせてから段階を進むごとに費用が発生してきますので、早め早めに資金を準備することが必要です。
主な諸費用
・建築確認申請費用 建築設計図書の確認申請の手数料。申請料は審査機関や面積によって異なる。
・近隣挨拶関係費 近隣へのあいさつや手土産代など。
・地鎮祭費用 地鎮祭に要する費用のうちの一部を施主が負担
・上棟式、竣工式費用 上棟式、竣工式を行う場合は一部を施主が負担
・茶菓子代 現場の職人さんへの差し入れなど
登記関係の費用
・建物表示登記 土地家屋調査士への報酬
・土地所有権移転登記 建物所有権保存登記 土地購入時の土地所有権移転登記または建物完成時の建物所有権保存登記に要する登録免許税と司法書士に支払う報酬
・抵当権設定登記 ローン契約時の抵当権設定登記に要する登録免許税と、司法書士に支払う報酬
ローン関係の費用
・手数料 ローンを借りる際の手数料。金融機関やローン商品によって異なる。
・保証料 連帯保証人がいない際に必要になる。別途支払うのではなく、返済金利に上乗せされる場合も。銀行の場合は保証会社に支払うことになる。フラット35に関しては不要。
・団体信用生命保険特約料 ローン契約者が死亡、または高度障害になった場合に備える保険。銀行ローンでは加入が義務となっている。特約料はローン返済に含まれる場合が多い。フラット35の場合も平成29年10月より金利に含まれることとなった。
・火災保険料 ローンの担保となる住宅の火災に備える損害保険の保険料。フラット35は加入が義務となっている。地震保険は任意。
建て替え時に発生する費用
・仮住まい費用 賃貸住宅に住む場合は家賃の他に敷金や礼金などが必要になる。荷物が多い場合はトランクルームなどを使う場合もあり。引っ越し代なども。
・滅失登記費用 既存の建物の滅失登記にかかる費用。大半は土地家屋調査士の報酬。
・引渡し費用 旧家屋→仮住まい、仮住まい→新居 と、2度支払う必要がある場合も。