ハウスメーカーと工務店の違いを6項目で徹底比較!後悔しない選び方2025.11.11#コラム

「工務店とハウスメーカー、選ぶとしたらどっちがいい」「決定的な違いは?」このように、マイホーム建築を計画するにあたって、ハウスメーカーと工務店の選択で迷う方は多いのではないでしょうか。
選択のポイントは、理想のマイホーム像へのこだわりとアフターフォローに求める内容、地元への愛着です。依頼先を選ぶにあたって、マイホームに何を求めるのか、改めてチェックする必要があります。
この記事では、ハウスメーカーと工務店の違いやメリット・デメリット、おすすめできる人などを詳しく説明しています。 マイホーム建築の業者選びに迷っている方は、ぜひ記事内容をご確認ください。

ハウスメーカーとは、主に全国規模など広域で事業展開している大手住宅建築会社のことをいいます。ハウスメーカーでは、家づくりの工程がすべて規格・システム化されているため、効率よく建築を進めることができます。
部材は、独自の技術で開発・製造されており、大量生産にも対応可能です。
ハウスメーカーの強みは、短い工期で一定の品質を維持した家づくりができる点にあります。また、大規模な組織による、長期の保証や充実したアフターサービスを提供できる点も強みです。
一方、設計の自由度は比較的低く、広告費などの経費がかかるため、建築費用は高めになる傾向があります。
Contents
工務店とは?

工務店は、主に地域に密着した家づくりを得意とする中小規模の建築会社のことを言います。施主の要望に基づき、設計から施工までを一貫して担当します。
ハウスメーカーと異なる点は、設計の自由度の高さです。施主の細かいこだわりや、土地の形状に合わせたフルオーダーの家づくりができます。
工務店では、ハウスメーカーほど広告宣伝費や研究開発費などの費用がかからないため、建築費用を抑えられるメリットもあります。施工の品質は担当する職人や会社の技術力に依存するため、注意が必要です。依頼する工務店の見極めは欠かせません。
アフターサービスはハウスメーカーほどの手厚さがないケースもありますが、地域密着による迅速な対応は、大きなメリットの一つです。
ハウスメーカーと工務店の決定的な違い6選

ハウスメーカーと工務店には、6つの決定的な違いがあります。
比較ポイントを一覧表にまとめました。
| 比較ポイント | ハウスメーカーの特徴 | 工務店の特徴 |
| 建築費用 | 経費をかけているため高い | 抑えることもできる |
| 設計の自由度 | 低い〜中程度 | 高い |
| 施工品質 | 均一で安定している | 職人の技術の差が出やすい |
| 工期 | 短い | 長い |
| アフターサポート | 長期保証かつサポート体制が充実している | 工務店によってばらつきがある |
| 対応エリア | 全国 | 地域密着 |
それぞれの項目ごとに詳細を説明します。
建築費用
一般的に、工務店の方がハウスメーカーよりも費用を抑えることができます。
ハウスメーカーは、全国展開のための高額な広告宣伝費や、豪華な住宅展示場の維持管理費、研究開発費などが必要です。諸経費は建築費に上乗せされるため、全体的に価格が高めになります。
一方、地域密着型の工務店は、広告宣伝費や固定費をかけずに、原価に近い価格の家づくりが可能です。
同等の仕様であれば工務店の方が価格を抑えることができます。ただし、ハウスメーカーは大量仕入れによるコストダウンができるため、プラン内容によっては、ハウスメーカーの方が安いというケースもあります。
設計の自由度
設計の自由度は基本的に工務店の方が高いです。
ハウスメーカーは、品質やコストを安定させるため、間取りや使用する建材、設備などが規格化されたパッケージプランを中心に提供します。そのため、納期は短いものの工務店よりも選択の自由度は低いです。
一方、工務店は、施主の要望や土地の条件に合わせてゼロから設計を行うフルオーダー形式が主流です。建築家や設計士と相談しながら「世界に一つだけの家」というこだわりの実現を目指します。
こだわりポイントが多ければ多いほど打ち合わせ回数が増えるため、工期は長くなりがちです。
施工品質
品質の安定という点ではハウスメーカーの方が優れています。
ハウスメーカーは、使用する建材の多くを自社工場で生産・加工し、現場ではマニュアル化された手順で組み立てる「工業化住宅」が中心です。そのため、品質にばらつきが出にくく、常に一定水準が保たれます。
一方、工務店は、現場で部材の加工や調整を行うことが多く、担当する大工の技術力が施工の精度にそのまま反映されます。
高い技術力を持つ工務店を選べば非常に質の高い家が建ちますが、技術力の差によって、品質が不安定になるリスクも伴います。信頼できる工務店選びが非常に重要です。
工期
工期の短さではハウスメーカーの方が優れています。
ハウスメーカーは現場での建築作業を効率よく誰でも組み立てできるように、システム化しています。この効率的な施工体制により、一般的に3〜4ヶ月程度で家を完成させることが可能です。
一方、工務店は、現場で部材の加工や細かな調整を行うため、作業工程は多くなりがちです。したがって、工期も長くなる傾向があります。
また、設計の自由度が高いほど、仕様の決定や変更に時間がかかるため、完成までに6ヶ月以上かかるケースも珍しくありません。早く入居したい場合はハウスメーカーを中心に比較検討した方が良いでしょう。
時間に余裕があり、どうしても譲れない理想のマイホームを思い描いている方は、工務店がおすすめです。
アフターサポート
長期視点で見た安心感、という点ではハウスメーカーの方が優位です。
ハウスメーカーは、大手企業としての資本力と組織力を背景に、独自の長期保証制度や定期点検プログラムを充実させています。倒産リスクが低くいため、万が一、不具合が発生した場合でも安定したサポートが期待できます。
一方、工務店のアフターサポートの良し悪しは、会社によって大きく異なります。ハウスメーカーとは組織体制に大きな差があるため、均一とは言い難いです。
手厚いサポートを提供する優良な工務店もありますが、保証期間や内容は会社によって大きく違います。
ただし、地域密着型であるため、緊急時の対応はフットワークが軽く、迅速に駆けつけてくれるケースは多いです。
明文化された内容というよりは、付き合いの延長線上にアフターサポートがある、と考えた方が良いでしょう。マニュアル通りでなく、ある程度の融通を聞かせてくれることもあります。
対応エリア
対応エリアはハウスメーカーの方が圧倒的に広いです。
ハウスメーカーは、全国に営業拠点や展示場を展開している大手企業が多く、日本全国どこでも、均一のサービスと品質で建築できます。転勤などで将来的に引っ越す可能性がある場合でも、全国でのサポート体制が整っているため安心です。違う土地で対応が必要になった場合でも、近くの営業拠点にて柔軟に対応してくれるでしょう。
一方、工務店は基本的に地域密着型で営業を行っています。
対応エリアは特定の市区町村や県内です。対応エリアを限定することによって、移動コストを抑えることができる他に、その地域の気候や風土に合わせた繊細な家づくりにも対応できます。狭いエリアに特化している分、緊急時のフットワークは軽く、迅速な対応が期待できます。
ハウスメーカーのメリット・デメリットとおすすめできる人

ハウスメーカーは均一化された高品質な住宅を提供できる強みがありますが、デメリットもあります。
メリット・デメリットの他にハウスメーカーをおすすめできる人を詳しく説明します。
H3.メリット
ハウスメーカーの最大のメリットは、品質の安定性と盤石な組織体制による安心感です。
建材の多くを自社工場で生産・加工し、システム化された工法で組み立てるため、均一で高い施工品質が保証されます。また、工期が比較的短く、早く新居に入りたい方にとっては大きなメリットとなるでしょう。
さらに、大手企業ならではの資本力と組織力により、独自の長期保証制度や手厚いアフターサポートが用意されています。
入居した後もトラブルを心配することなく、安心して暮らせる点も大きな魅力です。倒産リスクが低く、全国どこでも同様のサービスを受けられる安心感も見逃せないポイントです。
H3.デメリット
費用が割高な点と、設計の自由度に制限がある点がハウスメーカーの主なデメリットです。
ハウスメーカーでは、全国展開を維持するための広告宣伝費、大規模な人件費、豪華な住宅展示場の運営費などに莫大な経費がかかります。大きな経費を捻出するために、多少、建築費用が割高になるのは致し方のないところです。
もう一つの懸念点は、設計の自由度が低いことです。ハウスメーカーでは、品質の安定と効率を重視するため、間取りや使用する建材が規格化されています。建築計画は、あらかじめ決められたプランの中から選ばなければいけません。
間取りやデザインに強いこだわりを持ち、細部までフルオーダーで家を建てたい方は、ハウスメーカーでは満足できません。
また、打ち合わせの窓口が主に営業担当者となるため、設計士や職人と直接話しにくい傾向もあります。
H3.おすすめできる人
以下の2点に当てはまる方は、ハウスメーカーがおすすめです。
- 安心感と効率を重視したい方
- 充実のアフターフォローにて万全なメンテナンス体制を求めたい方
ハウスメーカーでは、工場生産による均一な品質管理と、規格化された施工が中心です。建築技術が属人化していないため、品質の心配をすることなく、安心して任せられます。
大手企業による充実した長期保証やアフターサポートや、建築後のメンテナンス体制に万全を期したい方も、ハウスメーカーがおすすめです。
また、間取りやデザインに強いこだわりがなく、用意された規格プランで十分満足できる方、家づくりのプロセスをスムーズかつ短期間で進めたい方にも最適です。
工務店のメリット・デメリットとおすすめできる人

工務店の強みは柔軟な住宅設計とコスト効率です。理想のマイホーム像が明確にある方は、工務店がおすすめです。
メリット・デメリットの他に工務店をおすすめできる人を詳しく説明します。
メリット
工務店最大のメリットは、設計の自由度が高く、建築費用を抑えられる点です。
工務店では規格に縛られず、施主の細かな要望やこだわりを反映したフルオーダーの家づくりが可能です。デザインや間取りに独自のこだわりを持つ方は、工務店を選んだ方が良いです。
ハウスメーカーのような、大規模な広告宣伝費や人件費などの諸経費がかからないため、建築費用が割安になるケースが多いです。
さらに、地域密着型であるため、地域の気候風土に合わせた家づくりに強く、社長や設計者と顔の見える関係でじっくりと打ち合わせを進められる安心感もあります。何かあった際のフットワークが軽いこともメリットです。
デメリット
品質と企業体制のばらつきが、工務店のデメリットです。
施工品質が大工の技術力によって大きく左右される点は、大きなデメリットと言えるでしょう。ハウスメーカーのような規格化された工場生産ではないため、仕上がりは依頼する工務店や大工の技術レベル次第、ということになってしまいます。
あらゆるオーダーに柔軟に対応できる反面、工期が長くなりがちな点も気になるポイントです。
また、中小企業が多いため、ハウスメーカーほど手厚い長期保証やアフターサポート体制が整っていない場合もあります。工務店で家を建てる場合、長いお付き合いを想定した人間関係の構築も大事なポイントとなるでしょう。
おすすめできる人
以下の2点に当てはまる方は、工務店がおすすめです。
- マイホームへの理想像やこだわりが明確な方
- 地元への愛着が強く低予算に抑えたい方
理想のマイホーム像が明確で、細部へのこだわりがある方は、工務店がおすすめです。ハウスメーカーよりも費用を割安にまとめられることが多いため、コストを意識する方も工務店を検討する価値はあります。
工務店でのオーダーでは、設計の自由度が高いため、間取りやデザイン、素材などの細かなこだわりを実現できる可能性が高いです。余計な経費をできる限り抑えつつ、地域に根差した家づくりを得意としています。
社長や設計士と顔の見える関係で、時間をかけてじっくりと家づくりを進めたい、という方は工務店を選んで良かったと思えるでしょう。
まとめ

ハウスメーカーと工務店の決定的な違いは、住宅の生産体制と組織化されたアフターフォローにあります。高品質な規格住宅が良いという方や、均一化されたアフターフォローでいつでもどこでも安心したいという方は、ハウスメーカーがおすすめです。
愛着のある地元で長く生活したい、理想のマイホームのイメージが明確にある、という方は工務店の方が良いでしょう。地元の工務店は風土に合わせたこだわりのマイホーム建築に強みがあります。同じ地域の工務店なら、アフターフォローのフットワークも軽いです。
地元岡山で長らく注文住宅を提供し続けてきたカワイハウスでは、建築素材に地元岡山の木「美作桧」を使用しています。地元の風土に合わせた家づくりで、これまでに多くのお客さまから満足の声をいただいてきました。 「愛する岡山で理想のマイホームを建てたい」という方は、ぜひ一度カワイハウスへお問い合わせください。理想のマイホーム建築の実現に向けてサポートさせていただきます。








