一日の疲れを癒すお風呂は気持ち良く快適に 2024.09.11#お知らせ
薪でお風呂を焚いていた時代には、浴室は1階北側につくるものでしたが、現代ではその必要がなくなったため
浴室の配置に対する自由度は増し、最近は浴室を2階に配置するケースが増えてきています。
寝る前に入浴する家庭にとっては、
子ども部屋や寝室のある2階に浴室があると、入浴後スムーズに移動することができ、とても便利になります。
また、1階の浴室と比べてプライバシーが確保しやすい点や風通しも良く窓からの眺望を楽しめるという点などがあり、
機能性だけでなく、生活の快適さも多いといえます。
しかし、その分デメリットもあり、2階に配置すると入浴中の音が下の階に伝わりやすくなるので、
下の階を考慮した配置決めが必要になったり、水漏れをした際には1階にあるのと比べ、
大きな事故になってしまうので、防水施工に気を配ったりなどの必要があります。
2階に配置するほかにも、浴槽に浸かりながら庭の眺めを楽しめる配置であったり、
泥んこで返ってきた子どもや庭仕事の後などで、すぐに入浴したい場合に
有効なテラスや勝手口から浴室に行きやすい配置にしたりといったことも人気の配置になっています。
また、広い家などでは、メインの浴室とは別に、
シャワールームや浴室・洗面・トイレのホテルのような小さなユニットバスを設ける例も見られます。
気持ち良いお風呂にするためには、配置だけでなく床材も影響してきます。
お風呂の床材に求めるものとして「安全性」 「快適性」 「手入れが楽」 の3つがあります。
「安全性」…お風呂は、濡れるため滑りやすく転倒する危険性が多くあります。
最近だと、濡れていても滑りにくい加工がされた床材もあります。
また、柔らかい床材を選ぶことで、転倒時の衝撃軽減の効果を高める工夫なども考えられます。
「快適性」…触れた時のひんやり感や硬さをなくすことで、よりよい空間になりうるかもしれません。
「手入れが楽」…忙しい生活の中で、こまめに掃除をするのはなかなか大変だと思います。
そういった場合に、汚れにくい床材を選んだり、掃除をしやすい床材を選んだりすることで
こまめに掃除をしなくても清潔な空間を保てるようになります。
この3つのポイントをしっかり意識することで、安全で快適な空間を実現できます。
また、床材にも種類が多くあり、それぞれに特徴があるため、住まいの浴室空間に合わせた床材を選ぶことも大切です。
・樹脂…ユニットバスで最も一般的に用いられている床材で、耐水性や水はけの良さに優れています。
滑り止め加工が施されているものもあるため、浴室の床材として適しているが、汚れやすいという欠点があります。
・FRP(繊維プラスチック)…船や浴槽などの材料として用いられるほど強度と防水性に優れています。
・木材…和風の浴室にオススメの床材で、香りからリラックス効果があり、木の温かみを感じられる空間にしてくれます。
しかし、メンテナンスを怠ると、腐ったり、カビやヌメリが発生したりと掃除が少し大変になります。
対策として、カビやヌメリが発生しにくい加工が施されたものを選ぶなどして掃除の負担を減らすことが挙げられます。
・タイル材…昔からよく使われている床材で、色やサイズなど種類がかなり豊富で、防水性にも優れている。
特にコルクでできたコルクタイルは、滑りにくく保温性もあるので、より適しています。
・床シート材…床にシートを貼るだけで、リフォームにかかる費用も安いうえ、容易に美しい状態を取り戻しことが可能になります。
また、防水性とクッション性に優れており、既存の床よりも快適なものにすることも可能です。
しかし、ベースとなる床材の上に貼るので、ベースとなる床材が劣化しすぎていると
見た目はきれいでも見えない部分ではカビなどが発生していることもあり得るので
使用前にはしっかりと確認することが重要です。
今まであった浴室に対する概念を失くし、家族のライフスタイルをもとに快適に入浴できる配置を考え
床材は、安全かつ快適で、手入れのしやすい機能性に優れたものを選びながら、
色やデザインなど浴室にあった床材にすることで、機能性・見た目、ともに優れている浴室の実現につながります。