身体への負担が少ない内装材を選びたい! 2024.11.12#コラム
内装材は、建築基準法により、シックハウス対策のためにホルムアルデヒドの放散量が規制されています。
そもそも、ホルムアルデヒドとは、内装材などの接着剤の原料を発生源とする化学物質で
身体に悪く目、鼻、のどなどに刺激を与えたり、くしゃみや咳、吐き気などをもよおしたりと大きな影響を与えます。
このホルムアルデヒドをはじめとする建材等から
発生する化学物質による空気汚染や人体への健康問題を指摘したのがシックハウス対策となります。
住まいを建てるにあたって、このシックハウスについてはしっかりと対策されているのが、F☆☆☆☆(エフ・フォースター)製品です。
このF☆☆☆☆製品は、ホルムアルデヒドの放散量が極めて少なく、使用面積の制限を受けません。
現在では、国内で流通する内装材の大半がF☆☆☆☆製品となっており、安心です。
内装材には、床・壁・天井の仕上げ材がありますが、今回は壁材と天井材について紹介していきます。
壁仕上げ材
・壁紙(クロス)…合成樹脂や布などの壁紙を内装下地材の上に貼る内装仕上げです。
最も普及しているのは塩化ビニール樹脂を用いた「ビニールクロス」
豊富な色やデザインから選ぶことができ、コストも低いことから一般的に用いられています。
しかし、結露しやすくはがれやすいといった欠点もあります。
合成繊維を用いた「織物クロス」
温かみがあり通気性・調湿性に優れていますが、ホコリを吸いやすいので掃除には気を付けなければなりません。
・塗り壁…漆喰に代表されるもので、素材に質感があり、塗り方によっても雰囲気が変わるため、表現力が高い。
調湿効果や消臭効果などの性能を持つ。
・塗料…好みに合わせて種類や色を選ぶことができ、リフォーム時の塗り替えも簡単で、曲面にも対応できる。
最近は、水性塗料などを原料とする塗料が一般的で、室内でも安心して利用できる。
・木材…ヒノキやスギなどの針葉樹から、メープルなどの広葉樹まで、住まいに合わせて多様な樹種が選べる。
本実加工をした木材を壁面に張ることで、落ち着いた高級感のある仕上がりになります。
・パネル化された壁材…機能性を重視してパネル化された壁材を、下地材に接着する。
調湿建材やキッチンなどに用いる不燃壁材などがあるがデザインの選択肢が少ないのが欠点。
・化粧塩ビシート…クロスに比べると少し冷たい印象になることもありますが、さまざまな素材の質感を再現しており
本物の漆喰や木材を使うよりも低価格で、本物に近い壁を作れます。
和風な部屋やホテルライクな部屋などをつくる際や、手軽におしゃれな壁をつくりたい際にオススメです。
天井仕上げ材
基本的には、壁と同様の仕上げ材を使いますが、吸音性の高いロックウールなどもよく使用されます。
天井は、手などが振れることはないので、壁材と比べると汚れにくさや対傷性には
あまり気を使う必要がなく、デザイン等を重視した選択ができるようになります。
また、消臭や抗菌などの機能や部屋の湿度が高くなると湿気を吸収、乾燥すると放出する調湿性能をもたせることもでき、
デザインを重視しつつ、機能性も考慮することも可能になります。
これらのように、壁と天井それぞれに合わせた特徴の仕上げ材を用いることが大切です。
また、壁材では将来的な補修のことを考えて腰上と腰下で壁紙を張り分けるなどの工夫も見られます。
デザインを重視することも重要ですが、
長く暮らすためにはその部屋の用途に応じたものや家族の健康をしっかりと考慮したうえで選ぶことも重要です。
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